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第4話 高校時代

更新日:5月2日

中学校を3ヶ月しか通わず、宮城県で1番不良が多いであろう高校に進学した思い出を書きます。


入学式当日、朝6時過ぎに家をでて学校に向かう。なぜこんなに早いのかというと、自分の家からまずはバスを利用し20分、そこから地下鉄で仙台駅までが15分、そして電車も乗り換えてから1時間。乗り継ぎの時間も考えると2時間かかる通学の開始である。


学校に行って最初に驚いたのは、不良漫画に出てくるような頭に戦艦が乗っているかのごとくリーゼントで特攻服を身にまとった同級生たち。

後から聞いた話だが、入学した当日に他校の生徒を殴り退学をしたという猛者もいたらしい。

暴走族の頭も何人もいる学校に、中学校を3ヶ月しか行かなかった自分が通ってしまった。

皆と同じ青春を知らない男、これが自分の青春の始まりであった。


学校に入学して最初にしたことは、サッカー部の部員勧誘。 隣の席にいた2人に声をかけた。

1人は中学もサッカーをしてきた生粋のゴールキーパー、もう1人は卓球部に所属していたためサッカーに向かない体質であったが、女の子にモテるという私の甘い誘惑に騙されサッカー部に入部した。 (女の子にモテたことが無い私のたわごとにまんまと引っかかってしまった餌食である)


そんな感じで初登校日に2人の部員を勧誘し、私の高校生活は幕を開けた。


入学して2~3日経ったある日、授業が終わり掃除をしていると、やばそうな他クラスのヤンキーが自分クラスの友人に会いに来ていた。

もくもくと掃除をしていた自分、一応清掃当番だった同じクラスの不良。 まだ入学して数日のため秩序は保たれており、掃除が終わるまで彼は一応クラスに留まっていたのだが、他クラスの友人がしびれを切らし、私に「お前ひとりで清掃しとけ」と暴言を吐いた。

何気に私は見た目と違い、戦うという本能が強い方なのと、中学校に行っていないという世間知らず秩序知らずの人間であったため、いかにも相当なワルを繰り返してきたであろうその不良に、「はっ?お前ふざけんなよ!お前関係ないだろ!」と怒り口調で反撃した。


殴り合いになるのを覚悟していたが、それが功を奏したのか、その言葉の後には何も返答もなくその不良はその日から2年生で退学するまで自分に声をかけることはほとんどなかった。 ただ、他の生徒には金をせびるような恐喝を行っていたので、やはりそういう人間なんだろう。


そういう所からスタートしたが、サッカー部ではとても良い先輩方に恵まれた。 後にキャプテンになる一番あこがれた先輩は、サッカー部員なのになぜかボクシングもしているという、この学校だからこそある不思議なキャリアの持ち主だった。


35℃くらいになる真夏の炎天下でも、上下ロングのウインドブレーカーを着てサッカーをしていた。 入学してすぐに憧れたこの先輩は、サッカーも上手いし体力もある、髪型も金髪のメッシュがかかってかっこいいし、自分のことをいつも「トシ」と呼んで可愛がってくれ本当に嬉しかった記憶がある。


そんな先輩にあこがれ、自分もすぐにウインドブレーカーで真夏に練習をするという、今の時代では考えられないトレーニングをしていた。

自分を限界まで追い込むというのはとても良い経験になる。

脱水症状になる激しいトレーニングだったが、脱いだ時のフットワークの軽さは尋常じゃないくらいだった。

ドラゴンボールで例えるなら、数十キロの重りを背負って戦っていたあのシーンを思い出す。

呼吸も乱れないし疲れない、真夏でも涼しく感じる、体も軽い。 人がしないことをすることで何かしらの学びがあるという原体験はこういう所からもあるのかもしれない。


サッカー部に入ったことで、生徒の大多数が不良である学校でも一目置いてもらえるようになった。 人間、何か特技があると認められるのだというのも体験として学んだ。

そんな不良学校では、1年生を終えるときに生徒の3割は辞めていく。 2年の終わりにもまた1割辞めていく。 また、授業も2時間目くらいまではかろうじて生徒はいるが、3時間目になると相当数の生徒がどこかに消えていき知らぬ間に帰宅している。


そんな学校でなぜか自分は生徒会の副会長をさせてもらえたりもした。 サッカーも人より少しだけ上手だったため、卒業の時は宮城県のサッカー協会の会長から賞状をもらえたりもした。 大学に行く人間など皆無だった学校であるが、私一人だけ大学にサッカー推薦で行くことが出来た。

(大学もまた遠い北海道であったが、遠く離れているのは何の抵抗もなかった)


毎日部活で帰宅が遅くなるため、行きは2時間以上かけての通学だったが、帰りは電車の1時間を短縮するために新幹線で帰っていた。

通学で新幹線を使う不良学校の生徒、なかなかのものである。

高校の制服を着て電車に乗れば、他校の女の子は同じ車両からいなくなるという仕打ち、これも人生で代えがたい経験である。


本気で書くと今の情報量の何倍もあるため控えるが、世の中には生徒のほとんどが不良の学校というものが存在し、そこには強者と弱者の上下関係が存在する。 弱いものは意味もなく肩をパンチされるという通称肩パンを受け、お金をせびられなくてもパシリに使われる。

何を言おうがイジメなんて絶対にダメだし、人を傷つけても良いなんていう権利などありはしない。

ただ、こういうことになるには何かしらの原因があり、それは一つではなく複合的に絡み合っているのだと思う。


前にも言ったが、一つの大きな理由になるものとすれば、やはりお金という概念があるから人は人を傷つけることができるのだと思う。

例えばお金で苦しい生活をしている、それが理由で素行不良になり捌け口としていじめをしてしまうとか、ただ単にお金が欲しいからという欲望もそうだろう。

人間も動物なので弱肉強食は仕方ないと思うし、綺麗ごとでは解決が出来ない大きな問題であるが、大きな定義で考えるとベーシックインカムみたいなお金という概念ではなく、とりあえず毎日誰でもお腹いっぱいご飯が食べれる保証があれば、世界は今より平和になると思う。


欲しいものが有るなら一生懸命働けばいい、旅行に行きたい、贅沢したいなら頑張って人の役に立つようなサービスを提供するようになるだろう。

人間の生きる基本となる食を満たすことが出来たら、人から搾取してまでという概念が無くなり幸せを作れるのではないかと思う。


生きることは本当に大変だけど、生きること自体が修行だと思う。 修行と言っても宗教的な話ではなく、修行という言葉一つでどんなにつらいことでも、 「あ~またすごい大変な修行だな。。。でも修行だからしかないか」 と割り切れる。

生きる意味って何だろうと漠然と考えていた不登校時代。 このまま自分の人生はどうなるだろうと考え、自分の好きなことにチャレンジしようと思ったあの頃。

高校に行って色々な人間関係を見て、自分はいつも誰かに助けてもらいながら生きていると感じられるようになった経験。 学校で勉強だけしてたら気がつかなかったろうな。 自分がやりたいと思うことは必ず叶う。 道のりはつらいことの方が多いだろうが、諦めなければ必ず叶う。

不登校でも周りの人に支えてもらえるならば夢を持って生きることが出来る。 自分も人を支えられるようになって、誰かに夢を持ってもらいたい。

頭が悪いとか関係なく、学歴なども関係なく、人それぞれの個性が価値を生み出す時代になって欲しい。


そんな世界を作りたいと、こんな高校時代を生きた人間が発信しました。

次は大学時代を話します。


得体のしれない人間が理想論を言ってるので馬鹿じゃないかで終わるかもしれないが、こういう生い立ちをバックボーンとしている自分が夢や理想論を言い、そしてチャレンジして何かを叶えられる時が来たら、その時初めてきっと興味を持ってもらえると信じている。


今は不動産業界を起点として、それを入り口として多角的に人々の生活を変えることにチャレンジしているが、これからいろいろと情報を出していくので楽しみにしていてください。

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